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ミケランジェロ SS Michelangelo

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建造

1962年9月16日

就航

1965年5月5日

造船所

Ansaldo Shipyards

所有

Italian Line

船籍

ジェノバ

総トン数

45.911トン

全長

275.81m

全幅

31.05m

全高

 

喫水

10.40m

速力

26.5ノット

機関

蒸気タービン主機×4  64.902KW

 

2スクリュー

定員

1.775名 1等535名 2等550名 3等690名

乗組員

725名

退役

1991年 廃棄

 

 

 

 

   ミケランジェロ の航跡

 

  ミケランジェロSS Michelangelo」 は、姉妹船 ラファエロ「SS Raffaello」 と共に Italian Line によって1965年に建造されました。

  運航は主として北大西洋航路で、この定期航路に就いた最後の客船の一つでした。

 

  デザイン的な特徴は、ファンネルに付いたフィンで、これが排煙を後部甲板に落とさないための工夫で、効果があると認められました。

  ただデザイン的には不評のようです。

  もう一つの特徴は、3等船客の船室には舷窓が全く無いということです。船体のデザインを優先した。と言うことですがこれも不評でした。

  サービスを開始する前の試運転で、プロペラなどからの振動が認められ、プロペラの交換などを行った試験航海で31.59ノットを記録しました。これは当時5番目に早い

  スピード記録です。

 

  1966年4月まは大西洋上で嵐に遭遇、大きな波で船の前部構造物が壊され、2人の乗客が海に流され、一人のクルーが死亡。50人以上の乗船客が負傷しました。

  事故後、上部構造材はアルミ合金から鋼板に変更をされました。同様に他の姉妹船などにも変更がされました。

  

  1972年5月映画監督のアルフレッド・ヒチコックはニューヨークからこの船に乗船してカンヌ映画祭に参加しました。

  1973年になると、航空機との競争が激化して北大西洋定期航路の乗船客が激減。 そのため夏の期間はクルーズなども行いました。

  しかし、建造当初から3等船室には舷窓がないことなどが災いして、このようなクルーズには適さないことが判明。大幅な改装が必要と認められました。

  

  1975年に7月に最後の大西洋横断航路を終えた後、ミケランジェロは運航を停止。 イタリアン・ラインは船の売却を決定。

  1976年にイランに売却が決まり、この船を洋上兵舎として使うこととになり、1977年にBandar Abbasに運ばれました。

  その後1991年に老朽化により廃棄されました。

 ニューヨーク港

ミケランジェロのPR写真

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