SS
フランス「SS
France」は1962年にフランスで建造。 北大西洋・遠洋定期船として就航。
SS
フランスは、イギリスのRMS Queen
Elizabeth 2 に対抗するために建造されました。
当時フランスでは古くなった客船の変わりに、35.000トンの客船を
二隻建造しようとしていましたが、シャルルドゴールの意見により、フランスの威信のためにも一隻の豪華客船にするべき。
と言う意見により66.343トンに決まりました。
建造も最先端のブロック工法、工場でブロックごとに作られ、造船所で接合して造られました。
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フランスは、高速のため燃料を8.0000トン搭載しました。また高速化のため軽量化されているので、横揺れ軽減のためフィンスタビライザを付けました。
処女航海の1962年2月14日にルアーブルからニューヨークまで絵画のモナリザを運んだことでも有名です。
13年間・北大西洋航路に就いていましたが、航空機の発達により乗船客の減少。燃料の高騰によるコストアップにより、フランス政府からの補助金が必要でした。
(これは、SS
フランスだけに限らず高速船のSS ユナイテッド・ステートも同様でした)
冬季は世界クルーズなどもこなし人気が有りましたが、ガラス張りの二つのプールは熱帯地方では暑さのため不評でした。
1973年に政府からの補助金(1.000万ドル)がコンコルドのために打ち切られ、フランスは苦境に立たされました。
1974年にフランスは、Norwegian
Caribbean Lineに売却が決まり、船名を「SS Norway 」に変更。 母港はオスロに。
そして、客層のニーズの変化により高速化より快適性をと言うことに重点を置き、船内を改装。 客室の増加とキャパシティアップをしました(2.562人)。
クルーズはカリブ海クルーズが主。
2003年5月25日にマイアミでボイラーの爆発により、乗員8人の死者17人の負傷者を出し、運行停止に。
ボイラーの新造が不可能。と言うことで2004年2月にドイツのブレーマーハーフェンに回航。 船内の装飾品などを陸揚げしました。
2005年8月10日マレーシアに送られスクラップのための転売をされましたが、使用していたアスベストの問題で環境保護団体の抗議が起こります。
そてして2008年インドで解体されました。
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