オーストラリア「SS
Australis」は、1940年に、アメリカ「SS America」と言う船名で建造されました。
この船は、アメリカの技師・ウィリアム・フランシス・ギブズによって設計された遠洋定期船です。ギブズの設計の特徴であるファンネルのヒレが付いています。
第二次世界大戦が勃発していましたが、当時アメリカは中立国で、船体横には星条旗が描かれ北大西洋航路に就航しました。
1941年6月1日にアメリカ海軍により兵員輸送船として使うために買収され船名を 「USS West Point」に。
1946年に戦役から外れ、元の船名「SS America」に戻りました。
1964年に ギリシャの United States Lines 売却され船名が「SS
Australis」に変わりました。
画像はこの当時のものです。
主としてヨーロッパからオーストラリアへの移民の人々が多く乗船しました。
航路はスエズ経由。ピレウスからオーストラリアとニュージーランドに行き。 太平洋、パナマ、およびマイアミ経由でサウサンプトンに戻る世界一周航路。
1978年から船名をめまぐるしく変えています。
1978年「SS America」 1978〜1980年 「SS Italis」 1980〜1984年 「SS Noga 」 1984〜1993年 「SS Alferdoss 」
1993年に、タイのプーケットで洋上ホテルとして使うためドックでスクリューなどを外し、デッキに移されタグボートによって12月22日にギリシャを出港。
しかし、悪天候のため一旦ギリシャに戻り、1993年12月31日に再びギリシャを出港。
ところが暴風に遭遇してコントロール不能となり、1994年1月17日乗員はヘリによって救出。 1月18日にはカナリア諸島・フェルテベンツラの西海岸に座礁。
そのまま放置されました。
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